『一度も植民地になったことがない日本』

デュラン・れい子 著
講談社+α新書
ISBN978-4-06-272448-7
ヨーロッパ在住の著者が書いた日本人論風のエッセイ。
別に、ありがちといえばありがちなタイプの本だとは思うが、だらだらと自身の経験が書き連ねられているだけだし、歴史認識も危うい気がして、私には余り良い本ではないと感じられた。
エッセイなので合う人はいるに違いないが、積極的に薦めるような本でもないだろう。

そういえば、

日本では欧米に比べてオリジナリティが重視されない、というのはこの本に限らずよくいわれることだが、オタクというのは、まさにその意味でのオリジナリティを重視しない日本的あり様の最右翼にあるのではないだろうか。
オタクは海外にもいる、という話はよく聞くが、欧米のオタク達は、オリジナリティをどのように考えているのだろう。
本歌取りの精神のないオタクはオタクとはいえないような気がするが、そういう考えが間違っているのだろうか。