教本

『数学にとって証明とはなにか ピタゴラスの定理からイプシロン・デルタ論法まで』
瀬山士郎
講談社ブルーバックス
ISBN978-4-06-516852-3
証明について書かれた数学教本。
雑学ガイドではなく、やや堅苦しい教本と考えたほうがいいと思う。それで良ければ、という本か。
そんなたいした内容でもないのだから面白おかしい雑学読み物にしてくれればよかったのに、と個人的には思うが、数学だから雑学読み物にしたとしてもサクサク読めるものにはならないのかもしれない。
そう特別でもないが、これはこれでというものなのだろう。
教科書とまではいわないが、堅いもので良い人向き。
教本で良ければ、という本だろう。
以下メモ
二等辺三角形の底角が等しいことの証明を、頂角を二等分した三角形が合同であることを以って行ったりするが、頂角を二等分するにはこの底角定理を用いたりするので、実は循環論法になっている。
専門書では、△ABCとそれをひっくり返した△ACBが合同であることから証明する。