上から目線を感じる

『民事裁判入門 裁判官は何を見ているのか』
瀬木比呂志 著
講談社現代新書
ISBN978-4-06-516724-3
民事裁判の実際について書かれた本。
訴え、弁論、人証、和解、判決、上訴という民事裁判の流れにそって、民事裁判の行われ方などを記したもの。取り立ててどうこうということはないが、そうしたものなのでそれで良ければ、という本か。
ただし、個人的にあまり得るところはなかった。
私が民事裁判に詳しいということはないので、初心者になら薦められるかというと、それもどうなのかという気がする。
裁判の驚くべき実態という話ではないし、ハウツーはあるとしても実務家以外にはどうなのかという話だし、裁判の流れくらいなら別にミステリーでも読んでおけばという話だし、薦めにくい本ではある。
得るところがないと、全体的に上から目線だし。
それでも良ければ、という本だろう。