『警察官白書』

古野まほろ
新潮社新書
ISBN978-4-10-610770-2
元警察官僚だった作家が警察官のステレオタイプなキャラクターを描いた本。
そう特別でもないが、それなりの読み物。読んでみたければ、という本か。
こういう本ではネグレクトされがちな公安部門についても書かれているし、悪くはないと思う。
後は、特に述べることもない読み物。
読み物でよければ、という本だろう。

以下メモ。
・制服や備品は家に持ち帰れないので、交番勤務の警官も勤務するときにはまず署に出向く。
・犯罪や被害者と日常的に接していくうちに、警察官の考え方は正義の存在を前提としたものに、また、善か悪か、味方か敵か、といったオールオアナッシングな思考になっていきがちである。
・生活安全、刑事、交通、警備といった専務に就くには登用試験をパスする必要がある。
・警部補までは管理職ではないので、職人気質な警官も警部補までは目指す。