ゴリゴリの左派リベラリストによる正義論

『正義とは何か 現代政治哲学の6つの視点』
神島裕子 著
中公新書
ISBN978-4-12-102505-0
ゴリゴリの左派リベラリストによるロールズ以降の正義論の解説。
そうしたものなので、それでもよければ、という本か。
個人的には、実現不可能な理念がそこまで立派なものなのだろうか、という根源的な疑念が払拭できなかった。
完全に自分の立場から解説しているのに、6つの視点みたいなのもどうかと思う。
ナショナリズムなんか認める気ゼロでしょ。それでナショナリズムの正義論の説明には、多分なっていないんじゃないだろうか。
まあ好きな人にはこれでいいのかもしれない。
それでよければ、という本だろう。