『土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて』

藤井一至 著

光文社新書

ISBN978-4-334-03468-1

土壌についての入門読み物。

土の成り立ちや農業とのかかわりを書いたもので、光文社新書らしい簡便で読みやすい入門書ではあると思う。それでよければ読んでみてもよい本か。

入門書なのであまり深い内容を期待すべきではない。

それよりも読みやすさに力点を置いた入門エッセイ。

読み物としては読みやすくできていると思う。

入門でよければ読んでみてもよい本だろう。

 

以下メモ。

・土というのは、岩石が風化した砂や粘土に動植物の遺骸が混じってできたものであり、定義上、月や火星には存在しない。

・植物や微生物が呼吸して吐いた二酸化炭素が炭酸として染み込み、また有機酸を出してリンなどの栄養素を取り込んだりもするため、土は生命活動に適した状態では酸性に傾きやすい。