『超対称性理論とは何か 宇宙をつかさどる究極の対称性』

小林富雄 著
講談社ブルーバックス
ISBN978-4-06-257960-5
超対称性に関して書かれた本。
あんまり難しくはないが、その分深くもない本で、素粒子物理学についてある程度は知っているが超対称性についてはまったくの初心者、という人にはいいのだろうと思う。そういう人が今どれくらい残っているかは別にして。
入門というほど簡単ではないし、中級というほど深くもなく、適応範囲はやや狭い感じがする。
超対称性についてある程度のことを知っている人、たとえばそれがボソンとフェルミオンの対称性のことだと知っている人が読んで、それ以上深いことを知るような本ではないのではなかろうか。
どうせ物理学の本なんか何冊読んでも分からないんだから何冊も読むうちの一冊としてありといえばあり。
それでよければ、という本だろう。