『勝負勘』

岡部幸雄
角川oneテーマ21
ISBN4-04-710060-9
岡部幸雄元騎手によるエッセイ。
内容的にも、取捨選択の上でも、岡部幸雄のエッセイ、の一言で示される本で、それで良ければ読んでみても、というものか。
特に取り立てて、という程のものではないが、読み捨てるくらいには十分なエッセイ。身勝手というか、奇麗事を並べているな、という感じはあるし、同じことを誰が言っても説得力があるというものでもなく、岡部幸雄だから、という部分も多分にあるだろうが、それなりのエッセイだと思う。こんなものではないだろうか。
興味があるのなら、読んでみても良い本だろう。
以下メモ。
・マティリアルはスプリングステークスの後、調子が下降線だった。
タイキシャトルは、フランス遠征時、装蹄師を蹴って肋骨を折らせていた。ジャック・ル・マロワ賞の装鞍所で蹄鉄が外れた時、装蹄師は痛みを堪えて蹄鉄を直した。